糖尿病・その他の生活習慣病

高尿酸血症・痛風

尿酸値が高い方・痛風発作を起こした方へ

血中の尿酸値が高い状態を、高尿酸血症といいます。体内で過剰になった尿酸が関節に溜まって結晶化し、炎症を引き起こすことで痛風発作が起こります。足の親指の関節が腫れることが多く、激痛を伴うこともしばしばあります。男性に多くみられ、「風が吹いても痛い」ということで痛風と呼ばれています。
高尿酸血症は痛風だけでなく、腎機能障害やメタボリックシンドロームとの関連が示唆されており、適切な治療やフォローアップが大切です。

尿酸は、食事や、細胞に含まれている「プリン体」を分解した際にできる物質です。人間の体内には、成人男性でおよそ1200mg(700~1700mg)の尿酸が存在しています。食事摂取や、細胞の分解により1日あたりおよそ700㎎の尿酸が生成されますが、増えた尿酸の2/3は尿から、1/3は腸から排出されることで、体内の尿酸量は維持されています。血中の尿酸値の正常値は大体5~6mg/dl程度ですが、尿酸値が7.0mg/dlを超えている状態を「高尿酸血症」と言います。高尿酸血症の方全員に痛風発作が出現するわけではありませんが、高尿酸血症の期間が長く、また高度であるほど発作が起こりやすいと考えられます。

高尿酸血症には体質や生活習慣が大きく関わっています。治療は生活指導と薬物治療になります。
プリン体を多く含む食事を控え、飲酒量も制限する必要があります。
過去に痛風発作を起こされている方は、生活習慣の改善だけでは痛風を予防することは困難なため、尿酸値を下げる薬を内服します。およそ6.0mg/dl以下を目標とします。痛風発作を起こした事がない「無症候性高尿酸血症」に対する治療は明確には定まっていないのが現状です。高血圧・糖尿病・脂質異常症・メタボリックシンドロームといった合併症を持つ方は、まずは合併症の治療を優先することが重要です。
合併症の治療によって尿酸値の低下が期待できますが、それでも尿酸値が高い場合は薬物治療を検討します。
詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

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