【激痛】刺身を食べた後の胃痛はアニサキスかも?放置せずすぐ胃カメラを!【専門医解説】

「昨晩、美味しいお刺身を食べたばかりなのに、夜中からみぞおちが締め付けられるように激しく痛む……」

初夏から夏にかけて、カツオやイカ、サバ、アジなど、新鮮な海の幸が美味しい季節がやってきます。しかし、生の魚を食べた数時間後から、これまでに経験したことがないような激しい胃痛や吐き家に襲われた場合、それは単なる食あたり(食中毒)ではないかもしれません。

原因として最も疑われるのが、生の魚介類に寄生する虫『アニサキス』です。アニサキスによる激痛は、正しく対処すれば胃カメラで劇的に治すことができます。

今回は、総合内科専門医であり内視鏡の専門資格を持つ院長が、アニサキス症の具体的な症状や、当院の即日胃カメラ対応について分かりやすく解説します。

1. なぜあんなに痛む?アニサキスが引き起こす「激しい胃痛」の正体

虫が噛んでいるのではなく「アレルギー反応」

アニサキスは、長さ2〜3cmほどの白い糸のような寄生虫です。これが生きたまま胃の中に入ると、胃の壁(粘膜)に潜り込もうとします。
よく「虫に胃を噛まれているから痛い」と勘違いされますが、実は主な原因は胃の粘膜で起こる激しい「アレルギー反応(局所的な過敏反応)」です。これにより胃の壁が急激に腫れ上がり、のたうち回るような、定期的に波のある強い痛みを引き起こします。

食べてから「数時間〜十数時間後」が危ない

アニサキスが含まれるお刺身を食べてから、だいたい2時間〜8時間後(遅くとも24時間以内)に症状が現れます。そのため、「夕食にお寿司や刺身を食べ、夜中や翌朝に突然激痛で目が覚める」というパターンが非常に多いのが特徴です。

2. これに当てはまったら要注意!アニサキス症の代表的な症状チェック

通常の腹痛や便秘、胃炎とは明らかに違う、アニサキス特有の危険なサインをまとめました。直近1〜2日以内に生魚を食べ、以下の症状がある場合はすぐに受診を検討してください。

  • 耐え難いみぞおちの激痛: 差し込むような強い痛みが、数分置きに強くなったり弱くなったりを繰り返す。
  • 吐き気・嘔吐: 胃が強く拒絶反応を起こし、何度も吐いてしまう。
  • 市販の胃腸薬が全く効かない: 痛み止めや胃薬を飲んでも、痛みが一切和らがない。
  • 下痢はあまり伴わない: 胃の病変であるため、一般的な食中毒と違って「激しい下痢」は起きないことが多い。

3. 要注意!アニサキス寄生のリスクが高い代表的な魚介類

アニサキスはあらゆる海産魚類に寄生する可能性がありますが、特に日本の食生活において発症原因になりやすい代表的な魚介類は以下の通りです。

  • サバ(鯖): 最も発生件数が多い魚です。しめ鯖(酢締め)にしてもアニサキスは死なないため、生に近い状態のものは注意が必要です。
  • カツオ(鰹): 特に初夏から夏にかけて流通する「初カツオ」の生小魚や叩き(タタキ)での発症例が非常に多く見られます。
  • イカ(烏賊): スルメイカやアオリイカなど、お刺身で食べる際に身が半透明なため虫が見落とされることがあります。
  • アジ(鯵)・イワシ(鰯): お寿司のネタや、夏場に美味しい「なめろう」「たたき」などで生のまま摂取する機会が増えます。
  • サーモン(鮭): 市販の養殖サーモンは管理されているため安全ですが、天然もののサケを十分に冷凍せず生食すると危険です。

4. 家庭でもできる!アニサキス食中毒を確実に防ぐための予防策

アニサキスは非常にタフな寄生虫ですが、正しい知識を持って調理・選択をすれば、家庭での食中毒リスクを完全にゼロに抑えることができます。

① 加熱または冷凍処理(もっとも確実)

アニサキスを死滅させる最大の武器は「温度」です。中心部までしっかり熱を通す(70度以上なら瞬時、60度でも1分以上)、あるいはマイナス20度で24時間以上冷凍処理されたものを選びましょう。※家庭用の一般的な冷蔵庫の冷凍室(約マイナス18度)では、48時間以上凍らせるのが安全です。

② 新鮮なうちに内臓を完全に取り除く

アニサキスは、魚が生きている間は「内臓」の表面に留まっています。しかし、魚が死んで時間が経つと、内臓から「筋肉(私たちが刺身として食べる身の部分)」へと移動を始めます。魚を購入した際は、購入後すぐに内臓をきれいに取り除き、お腹の周りをしっかり水洗いすることが重要です。

③ 目視で確認し、細かく隠し包丁を入れる

アニサキスは体長2〜3cmほどあり、肉眼で十分に見つけることができます。調理の際は明るい場所で身をよく確認し、怪しい白い糸状のものを探しましょう。また、イカやサバを刺身にする際、細かく鹿の子状の切れ目(隠し包丁)を入れることで、万が一潜んでいたアニサキスを物理的に切断して無害化する効果があります。

5. 根本治療はこれだけ。胃カメラ(内視鏡)で「抜いた瞬間に激痛が消える」

痛みの原因をピンセットで直接摘出

アニサキス症には、特効薬となるような飲み薬はありません。人間の体内ではアニサキスは生きられないため、放置すれば数日〜1週間ほどで死滅しますが、その間激痛を耐え続けるのは非常に困難ですし、胃に肉芽腫(腫れ物)を作ってしまうこともあります。

もっとも確実で劇的な治療法は、胃カメラ(内視鏡)を使ってアニサキスを直接見つけ、その場で取り除くことです。

内視鏡の先端から専用の細いピンセットを出し、胃壁に潜り込んでいる虫をそっと摘出します。アレルギーの根本原因である虫そのものがいなくなるため、多くの患者様が「カメラを抜いた瞬間に、さっきまでの激痛がウソのように消えた」と驚かれます。

6. 当院は「即日胃カメラ」に対応。眠っている間の無痛検査も可能です

やまおか内科クリニックでは、アニサキスが疑われる緊急の患者様に対して、迅速に胃カメラ検査が行える体制を整えています。

ただでさえ激しい痛みに耐えている患者様に、これ以上つらい思いをしてほしくありません。そのため当院では、ご希望に応じて鎮静剤(麻酔)を使用した「苦しくない・痛くない胃カメラ」を徹底しています。うとうとと眠っている間に専門医の確かな技術で優しく虫を摘出しますので、内視鏡検査が初めての方や、恐怖心が強い方でも安心して受けていただけます。

「もしかして……」と思ったら、我慢して時間を無駄にせず、すぐにお電話またはWEBよりご相談ください。その日のスケジュールを最大限調整し、迅速に痛みの原因を取り除きます。

7. アニサキスと胃カメラに関するよくある質問(FAQ)

Q
よく噛んで食べれば、アニサキスは死ぬので大丈夫ですか?

A

結論から言うと、人間の咀嚼(噛むこと)だけでアニサキスを完全に死滅させるのは不可能です。アニサキスは非常にゴムのように弾力がありタフなため、偶然ピンポイントで歯で細かく噛み切れない限り、生きたまま胃に届いてしまいます。予防には「マイナス20度で24時間以上の冷凍」か「70度以上での加熱」が確実です。

Q
正露丸がアニサキスに効くという噂は本当ですか?

A

正露丸の成分がアニサキスの動きを一時的に鈍くする(自切を抑える)という研究報告があり、神経痛のような痛みが多少和らぐケースはありますが、根本的な治療(虫の摘出)にはなりません。薬の効果が切れれば再び激痛が襲ってくる可能性が高いため、あくまで一時しのぎと考え、早期に胃カメラで物理的に取り除くことが最善です。

Q
アニサキス症の胃カメラ検査は保険が適用されますか?

A

はい、明確な症状があり医師が必要と判断する治療行為ですので、完全に健康保険(3割負担など)が適用されます。
初診料や処置料、鎮静剤の費用なども含めて、一般的な3割負担の方であれば数千円(3,000円〜6,000円程度、お薬代別)が目安となります。

まとめ:その激痛、我慢せずにやまおか内科クリニックへ

アニサキスの痛みは「時間が解決するのを待つ」にはあまりにも過酷です。胃カメラという確実な解決策があるからこそ、我慢して夜を明かしたり、仕事を休んだりする必要はありません。

当院は、大阪市平野区・平野駅近くの頼れるかかりつけ医として、痛みを抱える患者様に寄り添い、苦痛を最小限に抑えた内視鏡治療を提供しています。「生魚を食べてからお腹がおかしい」と思ったら、迷わず当院までご連絡ください。

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