【女性向け】胃カメラ当日の服装は?メイク・ネイルはどこまでOK?検査しやすい服装とお化粧の注意点

胃カメラ当日の服装やメイクについて。平野区東住吉区生野区の鎮静剤を使った胃カメラはやまおか内科クリニックへ

阪市平野区のやまおか内科クリニック、院長の山岡祥です。
胃カメラを受けることが決まったとき、多くの女性患者様が抱く、けれど診察室ではちょっと聞きにくい疑問があります。

「お化粧はしていってもいいの?」 「ネイルはそのままで大丈夫?」 「下着(ブラジャー)はつけたままでいいの?」

検査の説明用紙には「楽な服装で」としか書かれていないことも多く、迷われている方が少なくありません。 今回は消化器内視鏡専門医の視点から、様々な理由を含めて女性のための「胃カメラ準備ガイド」をお届けします。

疑問①: メイクは「すっぴん」じゃないとダメですか?

結論から申し上げますと、「可能な限り薄化粧(ノーメイクに近い状態)」をお願いしています。特に重要なポイントが2つあります。

① 口紅・リップグロスは「NG」です

これは絶対に避けていただきたい注意点です。理由は以下の二つです。

  • 顔色の観察: 検査中、医師や看護師は常に患者様の「唇の色」を見ています。唇が青紫色になっていないか(チアノーゼ)、白っぽくなっていないか(貧血・ショック)など、唇の色は体調の急変を察知するための重要なサインとなります。

  • 器具への付着: 胃カメラを口から挿入する際はマウスピースを装着します。内視鏡のマウスピースや固定テープにリップや口紅がつくと、滑りやすくずれてしまったり、テープが剥がれやすくなったりして危険です。

② ファンデーション・アイメイクは「控えめ」に

ベースメイクは、顔色がわかる程度の薄さであれば問題ありません。唇の色と同様に顔色も重要なサインとなります。 ただし、濃いアイメイク(マスカラ・アイライン)は避けたほうが無難です。女性は嘔吐反射が強い方が多く、検査中に反射的に涙が出ることがあり、目の周りが黒くなってしまうことがあります。 眉毛(アイブロウ)を描く程度であれば、検査には全く支障ありませんのでご安心ください。

胃カメラ当日のメイク。平野区のやまおか内科クリニック

疑問②: ジェルネイル・マニキュアは落とすべき?

最近はジェルネイルをされている方も多いですが、胃カメラ検査において爪は非常に重要な「モニター」の役割を果たします。

鎮静剤を使用する場合は指先で「血液中の酸素」を測っています

検査中は、指先にクリップのような機械(パルスオキシメーター)を挟みます。これは、爪を通して光を当て、血液中にどれくらい酸素が行き渡っているか(SpO2)を測定する装置です。鎮静剤を使用中に低酸素になっていないかを確認するために絶対に必要な器具となります。
マニキュアやジェルネイル(特に濃い色やストーンなどの装飾)がついていると、光が爪をうまく通らず、正確な酸素濃度が測れなくなってしまいます。 万が一呼吸が弱くなった時に発見が遅れるリスクがあるため、原則としては「オフしていただく」のが安全です。

どうしてもオフできない場合は?

「急な検査でオフに行けない」という場合は、事前にご相談ください。

  • 左右どちらかの人差し指・中指だけオフしていただく

  • 耳たぶで測定できるセンサーを使用する といった対応が可能な場合もありますが、安全第一のため、可能な限り「素爪」でのご来院をお願いいたします。

胃カメラ当日のネイル。平野区生野区東住吉区の胃カメラはやまおか内科クリニックへ。

疑問③:ネックレス・ピアス・指輪などの「アクセサリー」は?

「お気に入りのアクセサリーを身につけていたい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、検査の安全を守るため、原則としてすべて外してご来院いただくことを推奨しています。

① ネックレス・チョーカー(首周り)

必ず外してください。
検査時は首元にタオルやエプロンを巻きますし、内視鏡スコープが通る場所でもあります。万が一、スコープやコードに引っかかってしまうと、首が締め付けられたり、アクセサリーが破損したりする恐れがあり大変危険です。

② ピアス・イヤリング(耳・顔周り)

「ぶら下がるタイプ」や「口・鼻のピアス」はNGです。
胃カメラ検査では、体の左側を下にして横向きに寝ていただきます。大きめのピアスやぶら下がるタイプは、枕に押し付けられて耳を痛めたり、引っかかって耳たぶが切れてしまうリスクがあります。また、口や鼻のピアスは、万が一外れて気管に入ると窒息の危険があるため、絶対に外していただきます。
※耳に密着する小さなスタッドピアスであれば、テープで保護してそのままで良い場合もありますが、紛失防止のため外していただくのが無難です。

③ 指輪・腕時計・ブレスレット(手首・指)

腕時計は外してください。
鎮静剤を使用する場合、血管確保(点滴)を行いますので、手首周りはフリーにする必要があります。指輪については、きつくて外れない結婚指輪などはそのままでも構いませんが、装飾の大きなファッションリングは、機材との接触事故を防ぐため外してきてください。

⚠️ 大切なアクセサリーは「家に置いてくる」のが正解です
鎮静剤でぼーっとしている間に「外したピアスをどこに置いたっけ?」と紛失してしまうトラブルが意外と多いです。
当院でも管理には細心の注意を払いますが、盗難・紛失のリスクを避けるためにも、高価な貴金属はご自宅で保管していただくようお願いいたします。

疑問④: 検査しやすい「服装」の正解は?

胃カメラ検査では、お腹を締め付けない服装がベストです。

⭕ おすすめの服装

  • ゆったりしたウエストゴムのズボン・スカート: 検査中は胃の中に空気を入れて膨らませるため、お腹が張ります。ベルトや硬いジーンズよりも、伸縮性のあるゴム製ボトムスが断然楽です。

  • 袖がまくりやすいトップス: 鎮静剤(点滴)を使用する場合、腕に針を刺します。袖口がきつい服や、分厚いセーターだと腕が出しにくいため、袖がまくりやすい服でお越しください。

❌ 避けたほうがよい服装

  • ワンピース・つなぎ: 心電図が必要な場合に装着が困難となります。上下分かれた服がスムーズです。

  • タートルネック: 首元が詰まっていると、少し苦しく感じることがあります。首元が開いた服の方がリラックスして検査を受けられます。

疑問④ 下着(ブラジャー・ガードル)は普段のものでいい?

意外と盲点なのが下着です。「レントゲンじゃないから金属(ワイヤー)があっても大丈夫でしょ?」と思われるかもしれませんが、別の理由で注意が必要です。

カップ付きインナー(ブラトップ)がおすすめ

ユニクロのブラトップのような、「ワイヤーがなく、締め付けの少ないカップ付きインナー」が最もおすすめです。 これなら検査着の下に着ていても違和感がありませんし、ワイヤーによる締め付けで気分が悪くなることもありません。

補正下着・ガードルは「NG」です

「お腹をへこませたい」「姿勢を良くしたい」という補正下着やガードルは、胃カメラ当日は絶対に着用しないでください。 これらは腹部を圧迫するため、検査時にお腹に空気が入ると非常に苦しくなり、気分の悪化や嘔吐反射を誘発する原因になります。

胃カメラ当日の下着

まとめ:リラックスして受けるために

胃カメラ検査は、病気を見つけるための大切な検査ですが、緊張して身体が強張ってしまうと、余計に苦しくなってしまいます。

  • 口紅はせず、メイクは薄めに

  • ネイルはできるだけオフ(または薄い色)

  • お腹を締め付けないゴムの服

  • ブラトップなどの楽な下着

この4点を意識するだけで、当日の検査がぐっとスムーズに、そして楽になります。当院では、鎮静剤を使って「眠っている間に終わる胃カメラ」を行っており、女性の患者様も数多く来院されています。 「こんなこと聞いていいのかな?」という小さな疑問も、遠慮なく女性スタッフへお尋ねください。

鎮静剤を使った「苦しくない胃カメラ」の詳細はこちら

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この記事を書いた専門医
院長:山岡 祥

やまおか内科クリニック 院長

山岡 祥 Sho Yamaoka

  • ✅ 日本消化器病学会 専門医
  • ✅ 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • ✅ 日本内科学会 認定内科医

「検査は怖い」というイメージを変えるため、鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。平野区・生野区・東住吉区の地域医療に貢献します。胃カメラに関する不安があれば、お気軽にご相談ください。

参考資料
ネイルとパルスオキシメーターの誤差について
パルスオキシメーターは、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光度の差(赤色光と赤外光の吸収率)を利用してSpO2を測定します。論文: Cote CJ, et al. (1988)Hakverdioğlu Yöntem et al. (2013) の研究によると、特に「青」「緑」「黒」などの濃い色のマニキュアは、吸光度に干渉し、実際の酸素飽和度よりも低い数値を表示させたり、測定不能にさせたりするリスクがあると報告されています。ジェルネイルの厚み: 最近の厚みのあるジェルネイルやアクリルネイルは、光の透過そのものを物理的に阻害するため、色の問題以上に測定困難になるケースがあります。

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