このようなお悩みはありませんか?
- 指先に何度も針を刺して血糖測定するのが負担
- HbA1cは良いのに血糖値が安定しない
- 食後にどれくらい血糖値が上がっているのか知りたい
- 夜間低血糖が心配
- インスリンの量をより適切に調整したい
- 健康診断で血糖値を指摘され、一度詳しく調べてみたい
当院では、糖尿病治療の一環としてFreeStyleリブレ(持続グルコース測定:CGM)を用いた血糖管理を行っています。「指先に何度も針を刺すのが負担」「HbA1cは良いのに血糖値が安定しない」「夜間低血糖が心配」などでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

※FreeStyleリブレは上腕に装着したセンサーで、日中・夜間を通したグルコース値の変化を確認できます。
当院で対応できること
- ✓FreeStyleリブレ(CGM)を用いた24時間連続血糖管理
- ✓保険診療および選定療養(自費)でのリブレ導入・運用サポート
- ✓院内でのHbA1c迅速検査(約10分で結果判明)
- ✓管理栄養士による個別栄養指導・生活習慣改善のアドバイス
- ✓GLP-1受容体作動薬・インスリン療法を含む総合的な糖尿病診療
1. FreeStyleリブレ(CGM)とは?
FreeStyleリブレは、上腕に装着した小型センサーにより、24時間連続してグルコース値の変化を確認できる血糖測定システムです。
従来の指先から採血する血糖測定では「測定した瞬間」の値しか分かりませんが、FreeStyleリブレでは、以下のような日常の要素による血糖値の変化をグラフでリアルタイムに確認できます。
血糖値の変動に影響を与える要因:
- 食事の内容・タイミング
- 運動の強さと時間
- 睡眠の質や時間帯
- 仕事中の活動量
- ストレスや体調の変化
血糖値の変動を「見える化」することで、一人ひとりに合わせた最適な治療や効果的な生活改善につなげることができます。
2. HbA1c・自己血糖測定だけでは分からないことがあります
HbA1cは過去1~2か月の平均的な血糖状態を示す非常に重要な検査指標です。
しかし、同じHbA1cの値を示していても、患者様ごとに血糖の波は大きく異なります。

HbA1cが同じでも異なる3つのパターン:
- 食後だけ大きく血糖値が上がっている方
- 夜間に低血糖を繰り返している方
- 一日を通して安定している方
このように、同じHbA1cであっても状態によって必要な治療方針はまったく異なってきます。FreeStyleリブレを使用することで、血糖値の「平均」だけでなく「詳細な変化(変動幅)」まで的確に把握することができます。
近年では、HbA1cに加えてTime in Range(TIR)と呼ばれる「目標範囲内で過ごした時間」の割合も、質の高い糖尿病管理のための重要な指標として広く用いられています。
◆ 自己血糖測定(SMBG)とFreeStyleリブレの違い
従来の自己血糖測定(SMBG)は、指先から少量の血液を採取して「その時点の血糖値」を確認する方法です。低血糖が疑われるときの確認や治療調整に重要ですが、測定していない時間帯の血糖変動は分かりません。
一方、FreeStyleリブレは上腕に装着したセンサーで皮下の間質液中のグルコース値を継続的に測定します。食後高血糖、夜間低血糖、運動前後の変化などを「点」ではなく「流れ」として把握できることが大きな特徴です。

| 比較項目 | 自己血糖測定(SMBG) | FreeStyleリブレ(CGM) |
|---|---|---|
| 測定方法 | 指先から採血し、その時点の血糖値を測定 | 上腕後部のセンサーで間質液中のグルコース値を継続測定 |
| 保険適応の条件 | 自己注射をしている方(インスリン・GLP1等) | インスリン自己注射をしている方 ※GLP1製剤のみの注射では使用できません |
| 分かること | 測定した瞬間の血糖値 | 1日の血糖変動、食後高血糖、夜間低血糖、TIRなど |
| 穿刺の負担 | 測定のたびに指先穿刺が必要 | センサー装着時のみ。日常の確認で毎回の指先穿刺は原則不要 |
| 測定していない時間 | 原則として分からない | センサー装着中は継続的に記録 |
| 向いている場面 | 低血糖が疑われるときの確認、特定時刻の血糖確認など | 血糖変動全体の把握、治療調整、食事・運動の評価など |
| 保険診療での 3割負担の目安 (C150材料加算部分) |
月20回:1,050円 月30回:1,395円 月40回:1,740円 月60回:2,490円 月90回:3,510円※ 月120回:4,470円※ |
間歇スキャン式持続血糖測定器: 3,750円/月 (1,250点 × 10円 × 3割) |
上記は診療報酬区分C150「血糖自己測定器加算」の材料加算部分だけを3割負担で換算した目安です。実際の窓口負担には、診察料、在宅自己注射指導管理料、採血・HbA1cなどの検査料、薬剤費などが別途かかります。また、算定できる回数や対象患者には保険上の条件があります。※月90回・120回の区分は対象患者が限定されています。
FreeStyleリブレは自己血糖測定を完全に置き換えるものではありません。表示されたグルコース値と自覚症状が一致しない場合や、グルコース値が急速に変化している場合などには、必要に応じて指先で血糖値を確認します。
3. FreeStyleリブレで分かること
◆ 食後高血糖
健康診断や通常のHbA1c検査だけでは発見しにくい「食後だけ急激に高くなる血糖値」を把握することができます。どのような食事内容で血糖が上がりやすいかが確認でき、日々の食事管理に役立ちます。
◆ 夜間低血糖
睡眠中は自覚症状がないため、低血糖に気付かないことが少なくありません。特にインスリンや複数の薬剤を使用している高齢者では低血糖リスクが高くなります。夜間の血糖変動を視覚的に把握することで、より安全な薬効調整や治療計画につながります。
◆ 血糖値スパイク
血管障害のリスクを高める原因となる、食後や間食後の急激な血糖上昇「血糖値スパイク」の有無や度合いを正しく評価できます。
◆ 食事・運動の効果
「どのような食事で血糖値が上がりやすいか」「食後の運動によってどの程度数値が改善するか」など、実際のリアルタイムデータを見ながら納得感を持って生活習慣の改善に取り組めます。モチベーションアップにつながる方もおられます。
4. このような方におすすめです
推奨される対象の方:
- インスリン治療を行っている方
- HbA1cの値が思うように改善しない方
- 一日の間で血糖値の変動が大きい方
- 無自覚な夜間低血糖が心配な方
- 食後高血糖(血糖値スパイク)を詳しく調べたい方
- 食事療法・運動療法をより効率的・効果的に行いたい方
- 糖尿病予備群・境界型糖尿病と指摘され、一度詳しく血糖変動を調べたい方
5. 保険診療・自費診療の両方に対応しています
当院では、FreeStyleリブレを保険診療のほか、保険適用の対象とならない場合には選定療養(自費)としてご利用いただけます。
◆ 保険診療
糖尿病の種類(1型・2型)や現在の治療内容(インスリン製剤の自己注射回数など)、公的保険適用の要件を満たす患者様は保険診療枠で使用いただけます。対象となるかどうかは診察時に医師が丁寧に判断いたします。
◆ 選定療養(自費)
保険適用の対象とならない患者様であっても、「自身の血糖変動を詳しく把握したい」という方を対象に、制度に基づく選定療養(自費)としてFreeStyleリブレをご利用いただけます。
選定療養の活用例:
- 健康診断で高血糖やHbA1cの高さを指摘された方
- 「境界型糖尿病(予備群)」と言われた方
- 食後の眠気や不調から食後高血糖が気になる方
- 現在の食事習慣や運動療法のアプローチ効果を確認したい方
- 将来的な糖尿病発症予防・生活習慣病対策に役立てたい方
※選定療養の適応につきましては、診察の上で適切に判断いたします。
当院での導入の流れ
FreeStyleリブレは、診察当日に適応を確認したうえで装着できます。
約14日間の測定結果をもとに、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案します。
診察・適応確認
現在の治療内容やご希望を確認し、保険診療・選定療養(自費)のどちらが適しているかを判断します。
センサー装着
上腕後部へ小型センサーを装着します。装着時の痛みは軽度で、多くの方が問題なく使用されています。
約14日間測定
普段通りの生活を送りながら血糖変動を記録します。食事・運動・睡眠による変化も確認できます。
データ解析
取得したデータから、食後高血糖・夜間低血糖・Time in Range(TIR)などを確認します。
治療内容の見直し
食事・運動・お薬・インスリン量などを総合的に見直し、より良い血糖コントロールを目指します。
今後の治療方針をご提案
解析結果を患者さんと一緒に確認し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療方針をご提案します。
7. よくあるご質問
Q.
痛みはありますか?
A.
装着時の痛みは非常に軽度で、多くの患者様が大きな問題もなく日常的に使用されています。
Q.
お風呂は入れますか?
A.
耐水性があるため、センサーを装着したまま通常の入浴やシャワーを行っていただけます。
Q.
運動できますか?
A.
日常生活やウォーキングなどの軽い運動であれば、装着したまま問題なく実施可能です。
Q.
指先の血糖測定は不要になりますか?
A.
通常は指先での自己採血は不要となります。ただし、自覚症状と測定数値が大きく乖離している場合や低血糖症状がある場合などには、確認のために指先測定を行っていただくことがあります。
Q.
スマートフォンで確認できますか?
A.
NFC機能等を搭載した対応スマートフォンであれば、専用アプリをダウンロードすることでいつでも数値やグラフを確認できます。
Q.
センサーは何日間使えますか?
A.
1つのセンサーで通常約14日間、連続してグルコース値を測定することができます。
Q.
センサーは腕以外(腹部や太もも)に装着してもいいですか?
A.
日本で承認されているFreeStyleリブレ/FreeStyleリブレ2の装着部位は、上腕の後ろ側のみです。腹部や大腿部など別の部位で使用された研究報告はありますが、日本で承認された装着方法ではなく、メーカーが測定精度や安全性を保証する使用方法ではありません。当院では添付文書・メーカーの使用方法に沿って上腕後部への装着をおすすめしています。インスリン注射部位からは少なくとも2.5cm離し、傷跡・ほくろ・皮膚線条・しこりなどのある場所は避けます。
Q.
14日間の途中でセンサーが外れたり、故障したりしたらどうなりますか?
A.
センサーが途中で外れた、エラーが続くなどのトラブルが起きた場合は、アボットのお客様相談窓口またはオンラインのセンサー交換申請をご利用いただけます。製品不具合など、メーカーが交換対象と判断した場合には新しいセンサーが無償で交換されます。申請時にセンサーのシリアル番号が必要になることがあるため、箱やアプリ上の情報を確認できるようにしておくとスムーズです。
アボットお客様相談窓口:0120-37-8055
受付時間:平日 8:00~20:00、祝日 8:00~17:00(土日除く)
8. 当院の糖尿病診療
当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルや病状に合わせ、以下のような医療設備とアプローチを組み合わせてオーダーメイドの糖尿病診療を提供しています。
当院の診療の特徴とアプローチ:
- HbA1c迅速検査:受診当日に約10分で結果がわかるため、迅速な診断・薬の調整が可能です。
- FreeStyleリブレ(CGM):24時間の連続変動データで詳細な傾向を分析します。
- 管理栄養士による個別栄養指導:無理なく続けられる実践的な食事改善アドバイスを行います。
- 先進的薬物療法:GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬などを積極的に活用します。
- 適切なインスリン療法:安心・安全を考慮した細かい用量調整を行っていきます。
- 生活習慣病の総合管理:高血圧や脂質異常症を含め、血管合併症の予防を見据えて総合的に管理します。

【略歴・専門医資格】
・大阪大学医学部医学科 卒業
・日本内科学会認定 総合内科専門医
・日本糖尿病協会登録医
・日本消化器病学会認定 消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
地域医療の専門医として、丁寧な対話と苦痛のない安全第一の精密検査・治療を提供しています。
参考文献・ガイドライン
- 日本糖尿病学会.「持続グルコースモニタリングデバイス適正使用指針」(2026年4月1日改訂).
日本糖尿病学会 - 日本糖尿病学会 編・著.「糖尿病治療ガイド2024」.文光堂.
日本糖尿病学会 - 厚生労働省.令和8年度 医科診療報酬点数表 C150「血糖自己測定器加算」.
厚生労働省 - 厚生労働省.「保険外併用療養費制度について」―選定療養:間歇スキャン式持続血糖測定器.
厚生労働省 - 国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター.「糖尿病とお金のはなし」―血糖自己測定器加算.
糖尿病情報センター - Abbott Japan.FreeStyleリブレシステム「センサー装着位置の注意点」.
Abbott公式サイト - Abbott Japan.FreeStyleリブレシステム「センサー交換申請/お問い合わせ」.
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※診療報酬・保険適用条件・製品仕様は改定されることがあります。当ページは2026年8月時点の公的資料・メーカー公式情報をもとに作成しています。