「主治医の先生はいつも忙しそうで、日々の体調変化を相談しにくい…」
「次の外来予約は2週間後だけど、今あるこの吐き気やだるさをどうにかしたい…」
がんの抗がん剤治療(化学療法)を受けられている患者様やご家族にとって、日々の自宅療養の中で生じる予期せぬ副作用や体調不良は、非常に大きな不安の種となります。総合病院の外来は予約外での受診ハードルが高く、電話がつながりにくく、受診できても何時間もの待ち時間が発生してしまうのが現状です。
やまおか内科クリニックでは、日本内科学会認定の総合内科専門医、および日本消化器病学会認定の消化器病専門医の知見を活かし、抗がん剤治療に伴う副作用のコントロールや急な体調不良の初期対応を行う「がんサポート外来(副作用管理)」を行っています。総合病院の主治医の先生と緊密に連携しながら、日々の暮らしの安心を手厚く支えます。
1. 当院で行うことができる副作用・体調不良への初期対応
抗がん剤の種類によって、現れる副作用やその時期は多種多様です。当院では主治医の先生の治療方針を最大限に尊重しながら、以下のような辛い症状に対して迅速な初期治療(支持療法)を行います。
◆ 嘔気(吐き気)・食欲不振・下痢の管理
「お水も飲めない」「食事を全く喉を通らない」といった辛い症状に対し、適切な制吐薬(吐き気止め)や整腸剤の処方、点滴による水分・電解質の補給を行い、脱水や急激な体力低下を徹底して防ぎます。
◆ 疼痛管理(痛みの細やかなコントロール)
がんそのものの痛みや、治療に伴う身体の痛みに対し、WHO三段階がん疼痛治療ガイドラインに準拠し、日々の生活を穏やかに過ごせるよう鎮痛薬の微調整を行います。総合病院の次の受診を待たずに、身近なクリニックで細やかに痛みのケアが可能です。
◆ 急な発熱へのファーストアクション
抗がん剤治療中の発熱は、白血球(好中球)が減少しておきる「発熱性好中球減少症」という重症感染症のリスクがあります。当院では迅速な血液検査を行い、総合内科専門医の見地から直ちに適切な抗菌薬(抗生剤)の投与や初期対応を開始します。

2. 抗がん剤やステロイドによる「急激な血糖値変化」への対応
がん治療において、盲点になりやすいのが「血糖値の急激な乱れ」です。抗がん剤(免疫チェックポイント阻害薬など)の副作用や、吐き気止め・アレルギー抑制として高頻度で併用される「ステロイド薬(デカドロン、プレドニンなど)」の強力な作用によって、それまで糖尿病がなかった方でも一時的に著しい高血糖(ステロイド糖尿病など)を引き起こすことがあります。
当院で実施する血糖コントロールサポート:
- 迅速な血糖・HbA1c検査と即日評価: 院内検査によりその場で血糖状態を評価し、ステロイドの服用スケジュールに合わせた最適な内服薬の調整を行います。
- インスリン療法のスムーズな導入・指導: 経口薬だけでは管理が難しい著しい高血糖に対しては、インスリン注射の即日導入や、ご自宅で安全に自己注射・自己血糖測定が行えるよう丁寧な指導・包括管理を行います。
- がん治療(化学療法)を中断させないための管理: 血糖値が跳ね上がると免疫力が低下し、抗がん剤治療を予定通り進められなくなるリスクがあります。当院が適切に糖代謝をコントロールすることで、がん治療をスケジュール通り安全に継続できるよう裏側から強力に支えます。
3. 総合病院(主治医)へのスムーズな受診サポート・医療連携
検査結果や全身状態から、「これは今すぐ、または次回の外来を待たずに総合病院(主治医)を受診した方がよい」と判断した場合は、速やかに受診サポートを行います。
- 主治医への正確な「紹介状(診療情報提供書)」の即日発行: 当院での血液検査データや点滴内容、現在の症状の経過を正確に記した紹介状を迅速に作成します。これにより、総合病院に戻った際にも治療が途切れることなくスムーズに引き継がれます。
- 基幹病院の地域医療連携室を通じた調整: 状態の緊急性に応じて、当院から総合病院の地域医療連携室や外来へ直接連絡を入れ、患者様が予約外でも迷わず、極力スムーズに主治医の診察を受けられるように段取りを整えます。
- 救急搬送の手配と応急処置: 万が一、一刻を争う重篤な急性期合併症(極度の脱水や、糖尿病性ケトアシドーシスなどの急性代謝失調を含む)を検知した場合は、当院にて最大限の救急応急処置を施しながら、即座に基幹病院への救急搬送手続きを行います。
総合病院の次の予約日までの「空白の期間」を当院が中継ぎとして埋め、必要な時は責任を持って大病院へバトンをお渡しいたします。この往復の病院診療所の連携体制で、患者様が自宅で安心して化学療法を続けていただけます。
4. 将来的な「訪問診療(在宅医療)」へのシームレスな移行も可能です
現在は外来に通院できているけれど、「体力が落ちてきて通院自体がつらくなってきた」「できれば今後の日々は、住み慣れた自宅で家族と穏やかに過ごしたい」という時期が訪れた際にも、当院ならスムーズに対応が可能です。
当院は、自宅に医師が定期的にお伺いして包括的な医療管理を行う「訪問診療(在宅医療)」にも深く力を入れています。外来の段階からお付き合いさせていただいているからこそ、患者様の性格やご病状、ご家族の背景をすべて理解した状態で、信頼関係をそのままに24時間365日の在宅ケアへシームレスに移行できます。総合病院の主治医と相談しながら、緩和ケアへの移行期も温かくサポートいたします。
ひとりで悩まず、いつでも当院にご相談ください
抗がん剤治療は、がんと戦うための前向きな選択であると同時に、患者様にとっては心身ともに非常に過酷な道のりです。総合病院の先生に「こんな些細なことを相談していいのだろうか」と思われる方も少なくありません。その些細な違和感や辛さを取り除くためのサポートをさせて頂きます。
患者様ご本人はもちろん、「隣で見ているのが辛い」「どうサポートすればいいか分からない」というご家族の皆様からのご相談もお受けしています。どうぞ安心してお気軽にご来院ください。